sanuki story project

268あいことば 香川県  匿名希望さん
感動した話
高校生の時です。
クラスに大好きな女子がいました。彼女はなんでも一番をとるような優等生タイプでしたが、そういったことを鼻にかけることはなく、同性からもとても人気がありました。
私はクラスの中でも目立つほうではなかったので、思いを伝えることなんてまずありえないと思っていました。
彼女に告白するような男子はたくさんいたようですが(周りの友達が教えてくれた)どうやらお付き合いをしている様子はなく、私は友達の一人として放課後など仲良く話しをすることが度々ありました。

そんなとき、事件が起こりました。彼女に彼氏ができたというのです。
私はそれまで自分に嘘をついて蓋をしてきた感情がゴゴゴゴと動き出したのです。
心臓の高鳴りをリズムに私は思いを伝えることにしました。なぜかその時は頭の中で音楽のように言葉があふれ、絶対大丈夫モードになっていたのです。
実際は言葉かみまくり、何言っているかわからない状態で、最後には苦笑いされてしまい私の恋はあっけなく終わりました。はじめての恋に破れはしましたが、なんだか告白した時の高揚感がそのあともずっと続き、拙いながらも言葉にできた自分に感動していたような気がします。後から考えると、自分勝手なおバカ男子だったわけですが、今でも困ったら行動というのが自分を前に進めてくれるあいことばのようになっています。